「SURUTTOがIHで温まりにくい気がする」へのご回答

こんにちは!
SURUTTO代表の尾山でございます。
いつもありがとうございます。

SURUTTOをご購入いただいた方からご意見を頂戴しましたので、ご回答いたします。

「IHで使用しています。SURUTTOは以前使っていたフライパンより温まりにくい気がします。」

貴重なご意見ありがとうございます。IHで使用する際にフライパンが熱されにくいということですね。IHですので、おそらく「以前と同じ出力やメモリで設定しても、以前と温まり方が異なる」ということかと思います。

ご不便をおかけしてしまい、申し訳ございません。
下記に詳しく解説をしていきます。

 

底面素材としてはSURUTTOの方が温まりやすい

SURUTTOは、本体の素材はアルミニウム、底面には鉄とアルミニウムを混ぜ合わせた鉄粉が吹き付けられています。つまり、底面の素材は「鉄」になります。(厳密には、鉄とアルミニウムが混ぜ合わされた合金です)

一般的なフッ素コーティングのフライパンは、本体の素材がアルミニウム、底面にはステンレスが貼り付けられていることが多いです。つまり、底面の素材は「ステンレス」ということになります。(厳密には、こちらも合金であることが多いです)

どちらも本体はアルミニウムで、このアルミニウムだけではIHに反応しないため、底面にはIHに反応する素材が組み合わされ、それらがIHに反応し過熱される仕組みになっています。

つまり、SURUTTOは「鉄素材がIHに反応する」のに対し、一般的なフライパンは「ステンレス素材がIHに反応する」という仕組みになります。

そして、鉄とステンレス、どちらがIHで過熱されやすいかというと、一般的には「鉄の方が磁性が高いため熱されやすい」とされています。

ただ、フライパンの底面に使われる素材は、それぞれ合金であることが多いため、金属の比率などがそれぞれ異なり、同じ「ステンレス」の中でも厳密には熱されやすさが違ったりします。

鉄並に熱されやすいステンレスがあったり、その逆も存在します。

そのため、一概に「SURUTTOの底面素材は鉄なので、他より良いです」と証明することは難しいです。

 

第三者機関の試験で調査し合格済み

SURUTTOは、販売開始前に第三者機関である一般社団法人ボーケン品質評価機構にて日本産業規格JISの試験を実施し、合格しております。(JIS 2010:2013 アルミニウム製加熱調理器具 8.3.6 入力電力の試験)

また、社内でもパナソニック製のIH調理器を使用して沸騰テストを実施し、正常に使用できることを確認いたしました。
ただ、海外仕様の製品や、日本産業規格JISの試験に合格していないIH調理器などでは、稀に動作しない可能性もございます。

 

ただ、底面の厚さでも熱伝導は変わる

ただ、単純に素材として、「正常に熱される」と証明できていたとしても、実際にお客様から「温まりにくい」と意見をお寄せいただく場合が、稀にあります。

これには理由があります。

それは、「底面厚」です。底面厚とは、フライパンの鍋底の厚さのことです。

同じ素材、同じ条件でも、底面厚が変わると熱の伝わりは変わってきます。底面が薄くなればなるほど、熱されやすくなります。

SURUTTOの底面厚は、2.8mmです。これよりも薄いフライパンの場合、別素材でも熱されやすくなります。

ただ、もっともっと厳密には、側面の厚みや、フライパンの径、IHに反応する磁性素材の厚みなどによって、結果は変わってきます。

SURUTTOの2.8mmよりも薄くても厚くても、SURUTTOと比較して熱されやすい、熱されにくいの両方が存在します。

 

熱されすぎるデメリット「おいしく作りにくい」

SURUTTOも、同じ素材で、今よりも底面厚を薄くして、さらに熱の伝わりを良くすることは可能でした。

その方が、鉄板も薄くなるので、原価も下がり、軽量化もできて、一定のメリットもありました。

ただ、私たちが「熱されすぎる最大のデメリット」と考えたのが、「美味しく作りにくい」ということでした。
その原因は、熱が伝わりすぎることによる「熱ムラの発生」です。

じんわりとフライパン全体が温まる前に、過熱されている部分のみ高温になったりして、料理が部分的に焦げてしまったり、逆に生焼け部分ができてしまったり、が熱伝導が優れすぎていることによって発生する可能性がありました。

 

目指したのは「おいしく作れて、つかいやすい」

SURUTTOのミッションは「毎日の料理を感動体験に」です。

そのためには、「おいしく作れて、使いやすい」が必要だと考えました。

フライパンの厚みも、薄くなりすぎず、厚くなりすぎず、最適なスペックを考え、2.8mmとしました。

熱の伝わり方も、最適な使用感を目指して、吹き付ける鉄粉の量を調整して、今に至っています。

もしかすると、もっと熱が伝わりやすいフライパンが存在するかもしれません。ただ、私たちは「それよりも大切なことがある」と考えて、SURUTTOを作りました。

共感いただけますと幸いです。

 

IHの調整方法

とはいえ、「フライパンごとに異なるので、しょうがないです」と申し上げるつもりはありません!ご安心ください!

もし、今までのフライパンより熱が伝わりにくいと感じられた場合は、IHの火力を少し強めに調整してみてください。

ただ、フライパン表面が260℃を超えると、内面コーティングの劣化に繋がりますので、あくまで調整をしながらお願いいたします。

商品に同梱されている「長持ちガイドブック」には、あくまで一般的なIH調理器の値が記載されています。ご家庭の調理器や、その日の食材などによって、フライパン内の温度を調整しながらお使いいただけますと幸いです。

ただ、もし、「使いにくくて無理です」という場合は、お申し付けください。【こちら】から返品することができます。

私たちはお客さまのご意見を大切にし、誠実に向き合い、常に改良を重ねてまいります。ご理解とご協力をお願い申し上げます。

SURUTTOで、毎日の料理を感動体験に。

何かご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせは【こちら】です。

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